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Etsy は、世界中にオフィスと社員を擁するグローバルな会社です。 オフィス間で行き来することは、社員同士をつなぎ、チームワークを強化し、素晴らしいプロダクトを生み出す手助けとなりますが、同時に大気汚染と二酸化炭素の排出にもつながります。 そこで Etsy では、出張と通勤からの炭素排出に対処するため、これらの影響を測定し、戦略と目標を立ててきました。
通勤
年に一度の社員の通勤形態調査によると、私たちは人力、そして公共交通機関を使っての通勤を好んでいるということがわかりました。 通勤にかかる距離の 62 %は公共交通機関でカバーされており、一方で 31 %は乗用車のみでカバーされていました。 一年を通じて、Etsy の「カーボンニュートラルな通勤」班は、さらに多くの社員がカーボンニュートラルな通勤法をとるよう、自転車通勤キャンペーンや、自転車関連の「ランチ&ラーン」講座を主催しました。また、乗用車を使って通勤している社員が、他の通勤法へと転換するのを支援する方法を模索しています。
| 年 | メートルトン CO2e |
|---|---|
| 2014 | 285 |
| 2015 | 428 |
| 年 | キログラム CO2e |
|---|---|
| 2014 | 467.21 |
| 2015 | 564.64 |
全体では、2015 年の社員 1 人あたりの通勤による炭素排出量は、前年比で 15 %増加しました。 私たちはこの増加について、Etsy 社員が自宅と職場間で通勤した総距離のうち、乗用車によってカバーされた距離の割合が 8 %増加したという事実のせいではないかと仮定しています。 少量の増加ではありますが、これが与える影響は、乗用車による炭素排出の要素はその他すべての交通形態に比べより重く考慮され、電車を使っての移動で排出される炭素の要素に比べ、2.7 倍となっているという事実によって増幅されています。 こちらは、移動方法による会社としての通勤行動の内訳です。
| 通勤 | パーセンテージ |
|---|---|
| 徒歩/自転車/ローラースケート | 13.65 |
| バス | 3.89 |
| 電車/地下鉄 | 44.01 |
| フェリー | 0.75 |
| バイク/原動機付き自転車 | 0.07 |
| 乗用車/バン単独 | 31 |
| カーシェア | 6.84 |
業務上の出張
全く意外ではありませんが、業務上の出張でのもっとも大きな炭素の消費は、飛行機での移動からきています。 本年度 Etsy の社員が出張のために飛行機で移動した総距離は 約 9,034,325 キロメートルとなりました。 2016 年には出張に関するデータ収集の範囲を広げ、列車など他の移動方法も捉える出張管理システムを導入することを予定しています。 それに加え、Etsy ではより炭素排出の少ない移動手段を推奨するツールとポリシーを取り入れる予定です。
| 年 | メートルトン CO2e |
|---|---|
| 2013* | 503 |
| 2014 | 823 |
| 2015 | 804 |
| 年 | 社員 1 人あたりの CO2e メートルトン |
|---|---|
| 2013 | 1.15 |
| 2014 | 1.42 |
| 2015 | 1.06 |
2015 年、社員 1 人あたりの飛行機での移動による温暖化ガス排出の合計は、2014 年の 1.42 メートルトン CO2e から 2015 年の 1.06 メートルトン CO2e へと、25 %の減少を記録しました。 ヨーロッパでの社員数の増加(30 %)がこの減少に貢献したのではと思われますが、それにはこの地域の社員が、出張ではより短い距離を移動しており、また飛行機よりもずっと炭素排出の少ない列車を使う傾向にあるという背景があります。 2014 年と 2015 年の推定値の調査法の変更もまた、出張による総炭素排出量の減少に寄与しています。
- 2013 年の出張による炭素排出値は、アメリカ国内のみでの旅行代理店提供のデータに基づいて算出されました。 2014 年と 2015 年の飛行機での移動の追跡には、旅費精算のデータを使いました。
調査方法
通勤
2015 年、私たちは社員の通勤形態とそれに関連する推定炭素排出量をより正確に把握するための努力として、改訂された調査方法を使いました。 758 名中、547 名の社員に対して調査を行い、その結果から全社員についての推定数を割り出して、本レポートで発表している推定値を算出しました。 通勤からの炭素排出を計算するために使われた、社員調査を基にした計算方法は、GHG プロトコル に準拠しています。
調査の中で、私たちは Etsy 社員に週 5 日の勤務日のそれぞれで、どんな交通手段を利用したかを尋ねました。 それから、各交通手段の数を合計し、社員がある週に使った手段に基づいた比率を計算しました。 各社員が移動した距離を算出するのには、郵便番号を利用しました。 使われた距離は直線距離であり、運転距離ではありません。 運転距離の代わりに直線距離を使用したのは、交通手段のルートが多様だからです。例えばフェリーは直線的ですが、 バスは違います。 地下鉄はより直線的です。 2 つの郵便番号で示される土地の間の距離を算出できなかった場合は、回答された範囲の中央値を使用しました。
出張
業務上の出張に関わる炭素排出量を算出するため、私たちは外部のパートナー、Ecometrica と協力しました。 飛行機を使った出張の情報は、出張経費の払い戻し精算と、補助的な情報として出張報告書で分かる限りの詳細なルートやサービスのクラスなどから抽出しました。 情報に誤差があると認識される部分では、経費精算報告書から生成されたマイルあたりの平均的な経費に増加を適用しました。
適用された 炭素排出ファクター は、イギリスの政府環境機関である DEFRA のものを使用しています。 短距離、中距離、そして長距離の飛行にそれぞれ異なる炭素排出ファクターが使用され、そしてそれらすべての飛行に、直行便でない飛行パターンや旋回飛行を計算に入れるための 8 %の増加が含まれています。 ビジネスとファーストクラスの利用は 7 %以下で、あとは主にエコノミークラスとプレミアムエコノミーという Etsy の出張で使われるサービスクラスの混合率に基づき、複数の炭素排出ファクターを混合させたものが使用されました。 過去には、1.9 の放射強制ファクターを飛行機の炭素排出における追加的な非炭素温室効果の合計(例:NOx、ばい煙、飛行機雲、高い高度での炭素排出)に計上していましたが、Ecometrica の指導により、2013 年から 2015 年のデータについては、これを調査方法から排除しました。