Etsy のグローバルヘッドクオーターを再考する

「より充実感があり持続性のある世界に貢献するために企業のできることを再考する」という Etsy の使命は、私たちの作るマーケットプレイスに対してだけではなく、ビジネス運営をサポートするにあたり不可欠である、物理的な建設プロジェクトにも深く関わっています。 Etsy のビジネスモデルでは、量よりも職人芸と呼ぶべきクラフトマンシップ、標準的なものよりもユニークなものを優先しており、さらに最も大切なこととして、人と人のつながり、そして私たちを支えてくれているエコシステムとの関係性を重視しています。

過去 2 年に渡り、Etsy はこの使命を、NY 州ブルックリンの新しいグローバルヘッドクオーターの設計と建設にも適用してきました。 このプロジェクトを通して、私たちは建設資材の透明性、そして建築、建造、家具業界に変化をもたらすよう責任ある建材の調達を奨励し、また一方では小規模な地元の製造業者やメーカーと手を取り合って働いてきました。

新しいヘッドクオーターは、資材と天然資源の責任ある利用、そして地元の小規模製造業者をサポートするという、Etsy のコミットメントを体現するものとなるでしょう。 私たちは、もっとも厳密で進歩的な、地球にやさしい建築基準である Living Building Challenge 3.0 を採用し、責任のあるエネルギーと水の使用、建築資材の選択・調達、そして健康に尽力しました。 以下に、今日までのハイライトと成果のいくつかをご紹介します。

In.Sek Design のAshira Israel さん
Ashira Israel さんの写真:In.Sek Design より、Martin Adolfsson 撮影

地元で製造されたハンドメイド家具: 20 万平方フィートの空間に配置する家具の 50 %は、近隣のメーカーによって制作されています。 実に 750 以上もの家具や照明器具が、ニューヨーク市にある小規模ビジネスによってハンドメイドで作られているということになります。 オフィス内のほとんどの照明器具を供給している Ashira Israel さん率いる In.Sek Design のように、供給源のほとんどが Etsy ショップです。

節度ある方法で調達された木材: このプロジェクトを通して、私たちは再生木材もしくは森林管理協議会(FSC)の承認を受けた木材を使用しています。

レッドリスト掲載の化学物質に対する、入念な原料スクリーニング: これまで、私たちは 1,500 もの製品を吟味し、ホルムアルデヒドや PVC といった、広く使われている有害な化学物質がプロジェクト内で使われないことを確かめるため、原材料の公開と審査を求めてきました。

施設内太陽光発電: 屋上には、ビル内で使われる電力の一部を発電する、12 kW の小さな太陽光発電システムが設置されます。 会社の運営に使われる電力の 100 %を再生可能エネルギーにしようという私たちの取り組みについては、こちらをご覧ください。

最高レベルの省エネ対策: 社内のスペース全体に LED 照明を取り付け、蛍光灯よりも最大で 30 %ものエネルギーを節約しています。

雨水の貯蔵: 雨水貯蔵システムにより、屋上の雨水を集めて 3,400 ガロンのタンクに貯め、室内の植物に水をやるための注水システムへとつなげています。

上質な室内の空気: 有害な化学物質をプロジェクトから排除することで、建設現場が「建設現場臭くない」状態になったと、プロジェクトを管理している JRM Construction 社の Bruce Cohan さんは言っています。 新しいビルに引っ越してからも、私たちは環境にやさしい清掃用品や高性能のモニターシステムを使い、優れた室内の空気を保ち続ける所存です。

カーボンニュートラルな通勤をしやすく: 新しいオフィスでは、シャワーや室内駐輪場を設け、自転車で通勤してくる社員に便利な環境を整えます。

Gensler による、Etsy の新グローバルヘッドクオーターのレンダリング